2018年08月25日

【会長】究極のエコはローテクである〜グッバイ外気温・外湿度住宅のすすめ〜

【人類最初の住居~究極のエコはローテクである~】

【会長】究極のエコはローテクである〜グッバイ外気温・外湿度住宅のすすめ〜
人類最初の住居!
人類の最初・・・ホモサピエンス・ネアンデルタール人・デニソーワ人が約50万年前に存在していたと言われています。
※アウストラロピテクスやトゥーマイ猿人はそれ以前ですが・・・人類と呼べるか疑問ですので・・・。(;^_^A

彼らはどんな生活をしていたのでしょう?
またまた今回も想像してください!
・・・・・・・・・・・。

食は・・・
狩りで獣を捕っていたんでしょう。
果実や木の実、野草も食べていたのでしょうか?

服装は・・・
想像できるのは獣の皮を剥いで羽織っていた様な。

住居は・・・
最初は野原の真ん中でごろ寝?
木の上でバランスを取りながらの生活?

人類の歴史を遡ると、もっとも古い住居は自然界に存在した洞穴であったとされています。
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原始時代の住居は、自然の洞穴を利用したもので、壁や天井には動物の絵画が描かれています。
入り口は小さめですが奥に向かって住居用のスペースが広がっており、
広場の中央でたき火を燃やして暖をとったり料理したりしていました。
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人間の本能として生き延びるためには、
寒さ、暑さ、雨、風、雪、砂嵐などの自然現象から身を守り
獣や敵に襲われる危険から逃れる必要がありました。

そのために洞穴は、人類にとって最初に見つけた生活に適した環境だったと言えるでしょう。
温湿度もある程度一定で外気に左右させない空間だったんでしょうね。
温度計も湿度計もない時代ですから恐らく体感で居心地が良かったのでしょう。


次は、ググっと現代の日本に近づけて考えてみましょう!

日本には古民家と言われる建物が現存しています。
100年前、200年前の建物です。現存しています!!!
(50万年前から200年前に・・・ググっと近づけすぎでしょうか?)
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凄いですよね!!!
現代では日本に於ける住宅(一戸建て)の寿命は30年と言われています。
35年ローンを組んでいるのに30年!!!驚きです!!!

では、何故、古民家は200年経っても現存して、現代建築の建物は30年しか持たないのでしょう?
・・・・・わかりますか?

私は、大きな要因が2つあると思います。

1つ目は・・・そう!
皆さんが想像する、
木材、材料!
昔は良い材料を使っていました!
良い材料って何でしょう?
それは、「地産地消」です!

山持の人に頼んで木を伐採。
こんな遣り取りだったのではないでしょうか?
『お~ぃ!与作さん(山持)!内の息子が嫁をそろそろ貰うから家を建てるだよ。』
『ほぉ~!それは良い!どれくらいの大きさの家を建てるんだい?』
『うちの庭先に建てさせレから50坪位かのぉ~』
『解ったよ!良い木が採れたら知らせるから待ってなよ!』
みたいな会話でしょうか?

山持(与作さん)は山で木を切り、倒して葉枯らし乾燥させて、製材してまた乾燥を行います。
今でいう天然乾燥です。

ここで注目して頂きたのは天然乾燥と言う事だけではなく、
近くの山から材料を調達しているという事です。
機械や流通も発達していませんから裏山で取れた木材を使っていました。
この木は細い幹から何十年という歳月をこの地で育って来たと言う事です。
この木にはこの地で育つための免疫があると言う事です。
この木は長い歳月、害虫や腐れなどに耐えてきた免疫があるんですね。

下の写真は機械乾燥と天然乾燥のシロアリ実験です。
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白アリに食された木の範囲ではなく深さに注目すると、天然乾燥の方がシロアリの被害は少ないようです。
深部近くまで食されてしまった方が家が倒壊しやすくなりますからね。

ホワイトウッドは、スギ・アカマツと比べると白アリ被害が格段に大きくなっています。
それは、こんな理由があるんです。
ホワイトウッドが多く生息しているルーマニアやロシアには日本の様なシロアリが生息して居ないと言われています。
要するに・・・ホワイトウッドにはシロアリに対する免疫がないのですね。
当然、免疫のない樹木はシロアリにとって大好物になる訳です。

良い材料とは・・・
「天然乾燥させたその土地で育った免疫のある材料」と言う事になります。
上の写真にもある様に囲炉裏!これも害虫駆除に一役買っていた事も事実です。

低燃費住宅静岡では、緑の柱を使用しないお家には地元静岡県産の天竜材を使用しております。
天竜材についてはこちらをご覧ください。
2018/04/26


2つ目は・・・
「暮らし方、住み方の違い」です。

100年前、200年前の生活はどうでしょう?
エアコン、石油ストーブはございません。

昔の家は夏に重きを置いておりました。
下野(屋根の軒)を大きく伸ばして日陰を造っていました。
風通しを良くしていました。
家の中には屋内を涼しくさせる土の床(土間)と土壁がありました。
も湿度を下げる大きな要素です。

外気は35度、湿度70%でも家の中は室温30度、湿度60%になっていたんですね。
防犯も問題なかったので窓は開け広げ、蚊帳を吊って寝ていました。

ただし、冬は我慢です!!!
窓を閉め切り、囲炉裏で手足を温めて布団をかぶり寝てしまいました。


では・・・現代はどうでしょうか?
夏の暑い時はエアコンで部屋をガンガンに冷やし、
冬の寒い時は床暖房や石油ストーブ、ファンヒーターで温めて暮らしています。
一度、快適を覚えてしまった人類は古民家の暮らし方には戻れません。
近年の異常気象も機械の使用を後押ししています。

そんな現代によくある光景・・・窓にびっしり結露!!!
この時・・・見えやすい窓のところだけではなく、壁の中も当然結露しております!!!
これを「壁内結露」と言います。

壁の中で結露した水分は、断熱材を濡らして断熱材の断熱性能を奪います。
月日をかけて益々、断熱性能は落ちていきます。
壁の中で飽和状態になった水分は土台、柱、根太を腐らせていきます。
水分で腐った木材・・・当然、シロアリの好物です!!!
そして・・・床がぶかぶかしてきて・・・少し傾いてきたかな?

この時期が、30年です!
だから・・・日本の家は30年しか持たないんですね。

ここで注目して頂きたいのは、湿度と外気と内気の温度差
長持ちする家に必要なのは、
湿度コントロール外気に左右されない事
です。

では・・・洞窟に戻って考えてみましょう!

【人類最初の住居】洞窟はどうでしょう?
洞窟の中は年中一定の温度です。15度から20度くらいを一年を通して変動しています。
夏の35度から20度に入れば涼しく。冬の0度から15度の洞窟に入れば暖かい
だから快適なんですよね。
はい!外気に左右されていないんです!

今の家は夏エアコンを切って外出して夕方戻ると・・・玄関を開けた途端・・・『むあぁ~』です。
あれ?このフレーズ・・・【にっぽん夏!常夏のハワイ】でも登場しましたね!(^_-)-☆
冬暖房が効いたリビングから廊下にでると・・・お風呂からあがると・・・『ひやぁ~』です。
外気に左右されています。
だから・・・
エアコン、床暖、石油ストーブ、ファンヒーター、太陽光に頼り
快適の代償としてエネルギーを使い環境を破壊してCO2を排出・・・。
eco商品を使たハイテクで、ecoとは程遠い生活
これが現状ですよね。

私がドイツに研修で行った時に環境に携わる研究家の方が仰いました。
『私は地球に優しいという言葉が嫌いです。』
『地球は私達、人類が居なくなれば、何百年という月日をかけて勝手に再生していきます。』
『人類が地球に優しいなどおこがましいと思うんです。』

だから私は『究極のエコはローテクである』と思います。

快適な生活空間は古民家の様に免疫を持ち体感の強い家です!
健康に暮らせる家は洞窟の様に外気に左右されないお家です!

エネルギーを創る事はもちろん大切です。
でもメカ(機械)に頼らない、エネルギーを使わないお家を基本とすべきだと思います。
エネルギーを創ってもそれ以上に使っていては意味がないと言う事だと思います。
 
低燃費住宅は洞窟の様なお家です。
一年を通して16度から27度を基準に家造りをしております。
耐震性能に優れ、シロアリの被害を防ぎ、常夏のハワイの様に湿度コントロールして
メンテナンスにお金が掛からないローメンテな家。
そして・・・温度差が原因のヒートショックによる家庭内事故を防ぎ、家族を守ります。
24時間エネルギーをロスしない換気扇で壁内結露によるカビやダニ、アトピーやアレルギーの原因を
極力排除したお家です。

健康で長持ち、エネルギーを極力使わず、ローメンテ、家計にも心身にもストレスとならないお家!
そして、未来の子供達が安心して暮らせるお家!
それが・・・【低燃費住宅】 です。
そんなお家が『世の中のスタンダード』になっている未来が来ると良いなぁ〜!

第一回 『白い壁と青い空~ローメンテ住宅のすすめ~』






第二回 『ニッポンの夏!常夏のハワイ!~快適湿度住宅のすすめ~』






【余談】 
人類の最初の住居が自然界にできた洞穴であったと冒頭にも書きましたが、
世界には洞穴を利用した現代の家も存在しています。
面白いですね!ヽ(^o^)丿

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最後までお読みいただきありがとうございました。



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Posted by TK武田建築  at 13:07 │Comments(0)低燃費住宅つぶやき

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