2021年06月03日

【仁】リアルシャドーチェック☆リベンジ 謎解明編

これまで、春に感じた肌寒さの原因を探るべく、
2020年9月からシャドーチェックとともに温度測定を行った結果をお伝えしてきました。










今回はついに、謎の解明編です。



シャドーチェック
※11月~4月の12時頃の画像。

11月 12月
1月   2月
3月   4月



温度比較
※24時間換気を熱交換モード「弱」状態で6時から21時まで測定した11月~4月のデータを比較。






<備考>
・11、12月は朝6:00までエアコン除湿使用。1月のみ朝6:30までエアコン暖房使用。
・日中は一切冷暖房は使用せず。
・4月の外気が低いのは、寒気の影響。tenki.jpより




●11月と3月は、外気温が同じくらいでも1階・2階・ロフトの室温が3~5℃の差がある。 
●寒気の影響で外気温が低かった4月も、室温は3月とほぼ変わらない。
 つまり、4月も3月と同じような春の陽気だった場合でも、室温は大して変わらなかった可能性は高い。
●室温が1番高い11月と比べると、3月の陽ざしの入り具合は40%程度、4月は10%程度。
●朝6時頃に1番室温が低い1月も、陽ざしが入る1階と2階では昼間の室温が3・4月と変わらない。
●朝の室温が3・4月と変わらない12・2月は、陽ざしが入る1階と2階では昼間は3・4月よりも室温が高くなる。
●陽ざしがよく入る11月~2月は、昼間に室温上昇が見られる。
●陽ざしの入る量が少なくなった3・4月の室温は、1日中ほとんど変わらない。
●北側に位置して陽ざしがほとんど入らないロフトの室温は、朝の室温差をほぼ保ったまま。

日射取得量が多くなる秋・冬は、
昼間の室温が上がりやすくなるだけではなく、陽ざしにより春よりも温かさを感じやすいのではないか。

また、冬と春の室温が同じくらいであっても春の方が肌寒く感じるのは、
室内で過ごすときの服装が関係している可能性もある。
冬は外気がかなり低くなるため、必然と服装も厚着となる。
しかし春は外気温が上がるため薄着となるが室温は変わらないため、そのまま室内で過ごすと肌寒さを感じるのではないか。

つまり、
春に肌寒さを感じる大きな原因は、
日射取得量の減少と外気温の上昇

と考える。

陽ざしの量が減る原因は、太陽の高度上昇に伴い屋根や庇が日射遮蔽効果を発揮してしまうから。
といっても軒の出を減らすとか庇を取り外すなんてできないし、
暖房をつけるほど寒くはないので、
肌寒さを解消したい時は服をプラスしてみよう!!












最後までお読みいただきありがとうございました196



  


Posted by TK武田建築  at 17:36Comments(0)低燃費住宅性能